CELM BELIEF
vol.14
2015年11月発行
グローバル化とタレントマネジメント
日本企業がグローバルを舞台に闘い始めてから既に30年以上が経過しました。特にこの数年は、人口と共に縮小傾向にある国内マーケットに対して、海外マーケットをビジネスの主戦場とすることに急速に舵を切っています。しかし現在のところ、日本企業は新しい戦略に対して適応過渡期にあります。特に人の問題への対処が遅れてしまっていると多くの人が自覚しています。
「日本はハイコンテクスト文化だから異文化適応力が弱い。」
「終身雇用の考え方と海外のキャリア志向の考え方が合わず、優秀な外国人を確保しづらい。」
等の分析は正しいように思いますが、今はそこから先に進むために、具体的な方針や施策を出すことが求められています。
また、グローバル化のテーマの1つである「現地化」「現地人材への権限委譲」は、進むべき方向性の1つとして間違っていないと思われますが、なかなか意図したように進んでいません。本社の役割は何か、どこまで権限委譲するのか、ということも試行錯誤中です。試行錯誤する間に優秀人材は欧米、あるいはローカルの競合企業にとられてしまったというケースも起こっています。そして結局また日本人を送りたいが、日本人の人材も枯渇してきている、という声も多く聞かれます。どのように進めるかという方法論以前の部分に解決すべき課題があるのかもしれません。この号ではグローバル化への課題、特に人の課題に焦点をあて、解決の方向性を探ります。
INDEX
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Opinion
Change Acceleration 2 自社のありたい姿を定め人材に投資する それがグローバル化を加速する
株式会社セルム 常務取締役 田口 佳子
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Special Interview
自社としての「勝ち」を定義し 「勝ち」のための行動にダブルスタンダードは認めない
株式会社LIXILグループ 執行役副社長 八木 洋介氏
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Close up
自社らしさを活かしたグローバル化のすすめ方
~パネルディスカッション抄録~ -
HRD Forum
経験的学習を通じてラーニングのサイクルを短くしていく
チュラロンコン大学サシン経営大学院日本センター 所長 藤岡 資正氏
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HRD Forum
現地化は現地人化ではない
経営コンサルタント 林 琳氏
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The Frontline of CHINA
中国現地法人の課題と日本本社に要望すること
~上海投資性・管理性公司情報交換会より~ - Reference Data 現法の外国籍社長起用の実情と課題