CELM BELIEF
vol.13
2015年7月発行
Change Acceleration
人材が企業の変化の成否を握っていることは、間違いありません。そして人材と組織の開発が、変化を促進できることも間違いがありません。私たちは、Change Accelerator(変化を加速させる存在)なのです。
日本企業は金融危機と円高下にあって、地道な原価低減、組織のスリム化、事業構造改革を進める一方で、着実に海外事業を育ててきました。しかし、局面はどんどん変わります。今は追い風かも知れませんが、それに安住すると、あっという間に足元をすくわれてしまいます。今だからこそ、将来の事業ドメインを見定め、今以上のステージに立つために人材と組織の力をバージョンアップさせる必要があります。
バージョンアップとはもともとはコンピュータ用語で、基本仕様はそのままに、不具合を直したり、新しい機能を追加して、よりストレスなく処理能力のスピードアップを図ることです。
経営も同じです。人材も組織も、過去から時間をかけて培ってきたものをそっくり変えてしまうことはできませんし、できないことを目指す意味もありません。何を守り、何を変えるべきなのかを明確に特定して、変えるべきところに集中することが重要です。
では、人材と組織の開発において、今バージョンアップすべき領域はどこでしょうか。今号から、3号連続でこのテーマを取り上げていきます。

INDEX
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Opinion
Change Acceleration 1 「エクゼクティブ」
株式会社セルム 代表取締役社長 加島 禎二
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Special Interview
「トヨタらしさ」を譲らずに、イノベーションを求め続ける
トヨタ自動車株式会社 トヨタインスティテュート
主査 福井 猛氏 、グループ長 小玉 寿仁氏 -
Close up
人財戦略を具体的に行うための人財情報を持っているか
コーナーストーンオンデマンドジャパン 社長 坂東 治忠氏
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Close up
対談:楠田 祐×加島 禎二
人材開発部門が変わるためのヒント -
HRD Forum
「組織でPDCAを回す」
~真の成長軌道入れのための分かれ目~RE-Engineering Partners 代表取締役 稲田 将人氏
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HRD Forum
日本絵画に学ぶ己の美感
~経営にリベラルアーツがもたらす効果~出光美術館理事・学芸部長 黒田 泰三氏
- Reference Data 国別人材競争力ランキング2005-2014