Project Story 01
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今回の大きな狙いは、当社におけるマネジメトをどう見直していくかという点にありました。今、大きな変革期の中にある自動車業界では、これまでと同じように、自動車メーカーが求めるニーズをキャッチし、それに対応・提案していくという考え方では、競合他社に遅れをとってしまうという危機意識がありました。自動車メーカーが求める要望も、刻々と変化しています。そうした変化にどう対応していくか、より創造性をもって顧客に対応する必要があるのではないか、という危機意識です。つまり今回の取り組みの検討は、単にミドル層の今と同じマネジメント力を強化・向上させる研修を実施するのではなく、今、当社にとってどのようなマネジメントが必要とされているのかといった根源から考え直すことが求められていました。
そのため、今回の案件は、単なるパッケージ化されたマネジメント研修では、当社が求めているものを実現することはできないと考え、セルムさんとご一緒させていただくことにしました。セルムさんであれば、当社に相応しいマネジメントとは何かを定義する議論からスタートし、それを具現化するための施策を柔軟に一緒に作り上げてくれると思っていたからです。
実際、セルムさんは我々の目的を深く理解してくれました。そして目的に向けた解決策のディスカッションを重ねる中で、課題は何かを具体化しその課題に対する、さまざまな施策を提案してくださいました。目的を共にしてくれている例として、今回の研修には、「視野を広げる」というテーマがありました。ややもすると、その視野が抽象的になりがちです。一度は決まりかけたプログラムで扱う視野の広さを、棚岡さんは当社の目的・現場に合わせた視点から変えることを提案してくださり、自分たちがやりたいことを汲み取ってくれました。これも目的を理解してくれている、当社の成長に何が必要かを常に考えてくれている、セルムさんならではのコミュニケーションだと思います。
今回、セルムさんにご協力いただいた研修は、2度トライアルを行っています。そのたびに柔軟にプログラムを組み直し、ブラッシュアップをしていただいています。例えば、ある演習で、目先の手法に意識が行き過ぎて目的が伝わりにくい場面に対し、目的を再認識するためのチャートを挿入するなど細かな変更も含めて柔軟に対応をしていただきました。何よりもこちらが思うことを素直に共感して同じ感覚を持って改善策を採っていただけるので安心感があります。時にはお願いしたこととは違う方法を提案されることもありますが、そこはさすがセルムさん、なるほどと思わせられます。すべては当社のやりたいこと、目的にコミットしていただけているから出来ることだと思います。
繰り返しになりますが、当社の目的にコミットし、当社の課題に合わせた柔軟なプログラムを多面的に提案していただけるところを評価しています。そしてこれは棚岡さんをはじめ担当の山崎さんにも同じく言えることですので、ここにセルムさんらしさであり強みがあると認識しています。
研修自体はまだ展開し始めたばかりです。コーチングにより実践の後押しを行っていますが、その波及が出てくるにはまだ時間がかかります。しかし全社のマネジメント力の更なる進化に向けて大きな一歩となる施策だと思っています。
今後とも、変革期にある当社が時代を勝ち抜けるよう、良きパートナーとしてお手伝いいただけたらと思っています。